どうも、アストロアーツの上山です。 今日は、ステラショット2の最大の目玉「GearBox(ギアボックス)」の正体を明かしちゃいます!
GearBox の正体
巷では USB の Wi-Fi アダプターと勘違いされているようですが、GearBox 本体は「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」です。
ラズベリーパイ、美味しそう…!
おやおや…。
Raspberry Pi は、教育用に開発された小型かつ廉価なコンピュータで、USB 端子や HDMI 端子も備えている。手持ちのキーボードやモニタを接続すれば、立派なパソコンとして使うことができるんだ。 小さいけれども、バージョンが上がるたびに性能は向上している。ちなみに、GearBox では最新版の「Raspberry Pi 4」を採用しているぞ!
GearBox の制御ソフト
GearBox は「Linux(リナックス)」ベースの OS 上で動ている。そして、実際の機器制御は「INDIGO(インディゴ)」と呼ばれる天文用アプリケーションが司っているんだ。 天文機器の制御用ソフトといえば、Windows 用の 「ASCOM(アスコム)」が有名だけど、INDIGO は別のチームが立ち上げたオープンソースなプロジェクト。 すなわち、INDIGO を使えば、基本的には誰でも赤道儀やデジタルカメラ、天文用カメラなどを制御することができるんだ。 インターネット・ブラウザから操作できる画面も用意されているので、ちょっとだけ知識のある人は、ブラウザから望遠鏡とカメラを制御するなんてことも可能だぞ(けっこう面倒だけど)。
そういうわけで、ステラショット2では、この INDIGO と Wi-Fi でワイヤレス通信して、赤道儀やカメラをコントロールできるようになっているんだ。
PC までのケーブルが無くなるって快適だよ。 寒いときは車の中にこもって操作もできるのでとっても便利さ。
会社の屋上で試してみましたが、 ワイヤレスなのに望遠鏡がギュイーン!と動くのは新鮮でした!