【ペルセウス座流星群】新機材ぶっつけ本番失敗談

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アストロアーツのつのだです。

主にソフト開発を担当しています。趣味は自転車で遠出して失踪することです。特技は方向音痴です。

コロナウイルス対策で、弊社技術スタッフは主に自宅で作業を進めております。

長い長い梅雨が続く7月末、くぼたさんからチャットが飛んできました。

ペルセ群を見に行くのですが、ご一緒にいかがですか?

体力が残っていたらご一緒させてください

自宅作業と雨を理由に家から一歩も出ずに数週間、驚くほど体力が落ちていたため、参加するための体力づくりからのスタートでした。

スターベースのSさんも参加されることになりました。御社のお嬢様方はお越しに?とのことです

行きたいです!

参加予定でお願いします!

あれよあれよとアストロアーツ平成組(全員が平成生まれ)でペルセ群を観望することに。

くぼたさん&Sさん、コミュ力が高すぎる…。

コロナウイルスの対策はしっかりということで、車2台に分乗&マスク&ソーシャルディスタンスをしっかりとるという方針で計画が立てられました。

今回の機材構成

SCWの予想図を頼りに前日までに決めた目的地に向けて出発をしてすぐ、Sさんから連絡が入りました。

当日の予想だと曇りそうです。北に晴れ間があるのでそこに行きましょう

という素早い方針転換で北に200kmほど移動し、見事晴れ間の下で流星群観測ができました。ベテランの判断力は流石です。

現地に到着してみると、意外と人がいたので、撮影に好ましい暗い所&他の方との接触を少なくすべく、なるべく奥まったところに陣取りました。

今回、せっかく暗いところに行けるので色々装備を実験しようと、リュック一つでどこまで行けるかをテーマに、最小構成の装備を組んでみました。

  • Gitzo 1128 Mk2
  • Kenko スカイメモS
  • GearBox
  • Anker PowerCore+ 26800

おっちょこちょいであることに自負がある私、現地でぶっつけで動かしてあれこれ失敗しました。以下、ご笑覧いただければと思います。

失敗談その1. スカイメモにUSB給電するも、バッテリーが待機モードに入る

スカイメモは本体側面にあるUSB mini-B端子から5V供給することで電池レスで動かせます。

スカイメモS 側面
下部のUSB mini-B端子から5V給電で動作し、正常に給電されると白いボタンが赤く点灯する

バッテリーをオンにしたのに流れる星を見て首を傾げていたのですが、スカイメモをよくみると駆動を示すランプが消灯していました。バッテリーがスマート過ぎて、使っていないと判断して早々に省エネモードに入るようです。

今回GearBoxでレリーズ操作を目論んでいたことが幸いし、PowerCore+からGearBoxに給電、起動→GearBoxのUSBポートからスカイメモに給電することでなんとか動作させることができました。

月が出るまで4時間弱撮影を行なったのですが、バッテリーは2割ほどしか使わなかったので、一晩動かし続けても十分そうです。良い収穫でした。

構成全景
三脚のエンドフックに吊るしたバッテリーからGearBoxへ給電→GearBoxのUSBポートからスカイメモに給電

GearBoxとカメラを繋ぎ、リモート操作

失敗談その2. GearBox&スマホで撮影を試みるも、画像削除モードを有効にしたまま撮影する

GearBoxはINDIGOという天文機材操作システムを使用しています。

INDIGOは実はWebブラウザからも操作ができるのですが、非常にクセがあります。

今回は実験なのでとGearBoxとスマホだけで撮影を試みたのが失敗の始まりでした。

撮影をしてしばらくしてカメラ本体の記録可能枚数を確認すると、数百枚撮ったはずなのに全く減っていないことに気がつきました。

INDIGOは基本的にPCで機器制御するシステムなので、カメラから撮影画像を引き上げた後、カメラのメモリカードから画像を消す動作がデフォルトで有効に設定されています(一部カメラを除く)。そのため、ステラショット2でGearBoxを使用して「カメラ本体に保存をする」設定で撮影した場合は、撮影開始前にその設定を無効にしています。

その設定の存在をまるっと忘れていたので、気付いた瞬間、綺麗に撮れていた天の川が全て虚空に消えていたと悟りました。

GearBoxはシステムの更新を容易にすべく仮想化技術を使用しており、電源を再投入するとまっさらの状態で新たに環境を立てる作りになっています。家に持ち帰って電源を投入すると、全く別の環境として立ち上がるので、この環境は今この瞬間にしか存在しないわけです。

なんとかGearBoxの内部に侵入してファイルを救出できないか悪あがきをしてみたのですが、そのための機材は当然持ってきておらず、量産版ベースに開発中のファームウェアを当てたバージョンだったのでネットワーク経由で外から入る口は塞がっており、現地では完全に詰みの状態でした。

電源さえ入れなければなんとかなるのではないかという淡い希望を抱いて、帰宅後に仮想化システムの内部奥深くを探索したところ、撮影したJPEGファイルが残っていました

半ば諦めていたので棚からぼた餅のようなお得感と共に、準備不足を強く感じ、反省しました。

INDIGOがデフォルトで削除する挙動は設計思想と思われるので、GearBoxのシステム側で安全に画像が記録されるよう工夫を検討していきたいと思います。

1500枚撮影した中で2枚ほど、長い流れ星が写っていました。

夏の大三角の中を流れる流星
FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 / ISO 12800 / 5s
雲間に覗く木星と流星
FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 / ISO 12800 / 5s

今回を振り返って

アストロアーツの平成組は出身地がバラバラなため、お盆のこの時期は本来であれば各々の実家に帰省等していたはずでした。コロナウイルス対策等で思うように活動出来ない日々が続いていますが、今回の流星群観望は逆に今でなければできなかったことでしょう。

また、今回私たちが観望したスポットは多少開けたところだったため、お互いが十分に離れたところで私たち以外にも何人もの人が空を見上げていました。他所のグループが歓声を上げるたびに慌てて空を見上げていると、これだけ距離が離れているのに不思議と空を共有している一体感のようなものが感じられました。

今年は星まつりの中止等の知らせが続き、大規模なイベントのない寂しい夏になりそうですが、コロナウイルス対策をしっかり行った上で、今できる範囲で星を求めていくのがこれからしばらくのスタイルになるのかもしれません。

あと、もうちょっとちゃんと準備をしようと思います。

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