「アストロガイド」と「星空ナビ」との深い関係

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プラネタリウム事業部のとよだです。先日ようやく「星空ナビ」のiOS版をリリースすることができました!(ダウンロードはこちらから!)ここまでの苦労は涙無くして語れない…というのは置いておいて、遂にスタートラインに立てたことを嬉しく思っています。リリースはゴールではなく、あくまでもスタートライン。ここから少しずつサービスとして育てていこうと思いますので、今後もどうぞご期待ください!

さて、いきなり少し話題が外れますが、「今年はアストロガイドはリリースされないの?」というお問い合わせをいただくことがあります(遅くなって本当にごめんなさい)。結論から書いてしまうと、今年からは「アストロガイド」はリリースされず、「星空ナビ」が引き継ぐ計画になっているのですが、これには色々と経緯がありました。

そこで今回は、「アストロガイド」と「星空ナビ」との深い関係について紹介します。

「アストロガイド」ってなあに?

まずそもそも、「アストロガイド」というアプリをご存知でしょうか。全く知らない方も、「そんな名前の書籍なら知っているけれど…」という方も、いらっしゃるかもしれません。

「アストロガイド」は、毎年リリースしているiOS向けアプリで、1年間の現象ガイドや暦などをまとめたものになっています。基本的には、書籍「アストロガイド星空年鑑」に付属する「アストロガイドブラウザ」の内容を、iOS用にまとめ直したものです。

情報を見るだけというシンプルさですが、一年丸ごとの情報をいつでも持ち歩けるので、ちょっとした時に意外と重宝します。自分が星空を見る計画を立てる時はもちろんのこと、例えば周りのひとに「星好き」と認識されている方は、「何か面白い現象とかある?」みたいに聞かれることもあるかと思いますが、「アストロガイド」をスマホに入れていれば一発解決。パッとカレンダーを見て、おすすめ現象を提案することができるわけです。

モバイル版「星空ナビ」の誕生

シンプルながらも便利な「アストロガイド」でしたが、わたしたちとしては悩ましいポイントもありました。基本的に固定された情報なので、星空は動かないし場所ごとの違いも表現できず、状況変化によるアップデートもない。必要十分ではあったけれど、発展性はなかったのです。

もっと便利に使えるものが目指したい。せっかくアプリなのだから、書籍ではできないことがしたい。そんな考えから、「書籍の移植ではなくゼロベースでモバイル用のアストロガイドを新規開発するなら」というプロジェクトが発足しました。

ここで少し時間が遡りますが、今回の「星空ナビ」の原点は10年ほど前にあります。以前書かせていただいた「星空の中にある話題を身近に感じたい」という思いから、ステラナビゲータの星図をベースにした「星図の中にニュースを表示するアプリ」を開発していました。これは形にはなりませんでしたが、その思いが「アストロガイドの新規開発」プロジェクトに合流し、「星空ナビ」として生まれ変わったのです。

つまり「星空ナビ」は、片親が「アストロガイド」であるとも言えるわけです。

「アストロガイド」改良のポイント

「宇宙の不思議に出会う」というコンセプトは、新しい「アストロガイド」としても大きなポイントになっています。「アストロガイド」は有料の天文現象ガイドだったので、少なくとも「天文現象」という出来事を知っていて、それらを調べたいと既に思っている人しか手にすることはありませんでした。「星空ナビ」では主要な機能を無料で使えるようになり、より多くの人にアプリを使ってもらいながら、「天文現象」にも出会ってもらおうと考えています。

しかし、それだけではありません。他にも、「アストロガイド」で気になっていた部分を「星空ナビ」で改良してきました。

単純ながら大きなポイントは、星図が「動く」ことです。天文現象の再現星図は一定条件のものを再現するので、動く必要はないのではと思うかもしれません。しかし天文現象というのは、実は場所によって大きく見栄え(特に高さ)が変わるものです。星図が画像ではなく、リアルタイムに描画可能になったことで、この問題を解決できるようになりました。やがてはもっと凝ったこともできるようになるかもしれません。

また、「場所」によって現象の時刻なども変わりますが、これも再計算されるようになりました。日の出や月の入りなどだけでなく、その他の現象もすべて現在位置を基準に計算されています。その時、その場で見やすい天体もご案内しますし、現象一覧でもタイムゾーンが考慮されます。一人一人のためにカスタマイズされたアストロガイドとなるわけです。

オンラインを前提とするサービスになったので、記事のアップデートも行われます。天文現象の中には、突然現れて話題をさらうことがある「彗星」のようなものもあります。また、現象時期が近づくにつれて、内容を書き加える場合もあります。こうした最新情報にも迅速に対応ができるようになりました。

有料オプションの拡張機能

「星空ナビ」は「アストロガイド」と異なって、基本無料のアプリです。誰でも無料でダウンロードし、使っていただけます。しかしいくつか制限があり、例えば将来の暦には翌月までしかアクセスできません。「アストロガイド」のように1年先まで見るには、有料会員にご登録いただく必要があります。

有料会員にご登録いただくと、これまで「アストロガイド」としてアクセスできた情報の他にも、追加で使えるようになる機能があります。

例えば、先ほど紹介した場所ごとの暦の再計算。基本は1箇所で計算を行いますが、有料会員にご登録いただくと、複数の地点を登録し、切り替えて確認することができます。よく星を見に行く場所や旅行先などを登録しておけば、星見の計画を立てるときにも一役買ってくれます。

また、現象を「お気に入り」に設定すると、合わせてリマインダーも設定することができるようになります。これは「現象」が起きる一定時間前に、アプリから「通知」が来る機能。タイミングがきたら屋上で見ようと思っていたのに、忙しくて見逃した!みたいな(わたしのような忘れっぽい)人のための機能です。

さらに、書籍の「アストロガイド星空年鑑」をご購入いただくと見ることができた「プラネタリウム番組(動画)」も、ストリーミングで見られるようになります。見どころの現象や話題などを、解説付きの動画にしていますので、そちらもぜひ楽しんでいただければと思います。

有料オプションの内容を含めて、今後もサービスとして継続的に改良・追加を行いますので、ぜひご期待ください。

ところでAndroid版は…

「アストロガイド」のお問い合わせでもう一つあるのが、「Android版は出ないのか」というものでした。これも「アストロガイドの新規開発」プロジェクトの課題の一つで…「星空ナビ」はAndroid版もリリースする予定になっています!近いうちに、何かしらアナウンスしたいと思っていますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。

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